ありえない、田舎
古民家を即決で購入して翌月には地方移住!無料移住体験からコロナ移住まで
こんにちは。2020年10月に信濃町ふるさと移住体験施設を利用し、古民家を購入! 翌月の11月には長野県信濃町に移住してきました「飯田どなぽん(@donapon_snow )」と申します。
Webサイト「どなぽん長野県信濃町」やYouTube「どなぽん観光」で、地方移住に関する情報を発信しています。
元々スノーボードが好きで、自然が大好きなので、「いつかは雪の多い田舎に移住したい」という気持ちを、小学生の頃から夢のように抱いていました。
そのタイミングが、まさか2020年のコロナ禍の中で一気に進むとは思ってもみませんでしたが、移住体験施設の利用を通して役場の方や地域の方と交流もでき、「あっ」と言う間に田舎移住が進みました。これぞ今まさに世の中で騒がれている「コロナ移住」です。
この信濃町の移住体験施設は、無料で利用することができ、町役場の方々が親切に移住についての相談にのってくれますので、信濃町を含めて長野県やその他の自然が多い地域に「移住したい!」「移住体験してみたい!」という方には非常にオススメです。信濃町役場の総務課まちづくり企画係に相談してみるのがよいでしょう。
さて今回の記事は、この信濃町にある移住体験施設を利用した方の実際の声などがネット上に少なかったため、もっとこの移住体験施設のことを知ってもらい、多くの人がこれを機に信濃町に興味をもってくれればと思い執筆しました。
👇あわせて読みたい!(移住して1年間のさまざまな体験をまとめた記事です)
信濃町ふるさと移住施設を利用したキッカケ
信濃町ふるさと移住体験施設は、田舎に移住をしようと検討したときに見つけた施設の1つでした。長野県には信濃町以外にも無料や格安で利用できる移住体験施設があります。しかしながら、予約がしにくかったり、問い合わせでの対応がイマイチであったり(お役所仕事??)、予約がいっぱいだったりと、思うようにいかない体験施設も多くありました。
信濃町のことは「自然が多い、スキー場が近い」という私の希望の条件を満たす候補地の1つとして認識していました。それで信濃町を含む北信地域へ移住先の検討のために見にいくつもりだということを、信濃町の地域おこし協力隊の吉村さんにお伝えしたところ、たまたま「来週、信濃町の移住体験施設が空いているので利用できますよ」と教えてもらいました。
正直言って、これは運がよかった。二つ返事でOKし、申込書を送付して施設利用が決定しました。
ちなみに私は、移住を考え始めたときから、移住先の検討、移住後の生活や情報発信することを目的として、Twitterアカウント「どなぽん」を開設していました。そして信濃町の地域おこし協力隊の吉村さんとも、Twitter経由で連絡を取ることがありました。
このTwitterでのつながりがなければ、今回の「移住体験施設利用→信濃町へ移住」という流れもなかったかもしれません。Twitterをなめてはいけません。移住したい人や、移住経験者もたくさんいるので、キッカケ作りには素晴らしいツールです! ちなみに、Twitter社とは何の取引関係もございません(笑)。
ふるさと移住体験施設を4泊5日利用した実際の流れ
1日目:町役場で挨拶&鍵を借りる。地元のスーパーへ
利用当日は、信濃町役場へ行って施設の鍵をお借りします。1日目はここから始まります。実際に町役場の担当者に会うのは初めてでしたが、私の場合すでにTwitterを通して個人的にやり取りをしていましたので、既知の方でした。地域おこし協力隊の吉村さんです。
というわけで、吉村さんが体験施設まで一緒に来てくださり、施設の使い方の話などを一通り教えてくれました。私の場合はすでにTwitterを通して知り合いという立場でしたが、そうでなくても安心して行って大丈夫です。同じ流れで体験施設について教えていただけます。役場の方はみなさん、いい感じの雰囲気の方ばかりです。
施設の利用の説明といっても難しいことではなく、「最後は片付けして掃除してくださいね」とか、withコロナ時代なので「毎日検温をお願いします」とか、ごく基本的な事項になります。
部屋の中には、信濃町を紹介したパンフレットや雑誌がたくさん置いてあるので、そこで地域の特徴や住環境などの情報をチェックできます。移住に関する本もいろいろ。
Wi-Fi設備も整っているので、テレワークできる方であれば、仕事場としても利用可能です。
ひと通りの説明を受けて、そのあとは自由時間です。せっかくなので、信濃町のスーパーへ行って今晩から明日以降の食事の買い出しをしました。おそらく移住体験に来た人はみなさんこの流れになるかと思いますが、まずは食料の買い出しですよね。移住後には、「どこのスーパーが安い」「魚介類ならここがいい」など、こなれてくるはずですが、まずはやはりすぐ地元の信濃町のスーパーを体感しておくのがよいと感じました。
17時頃、今晩は鍋にすることにして、車で10分のところにある第一スーパーへ。聞いていたよりも、値段の高さは感じませんでした。むしろこの山の中でも海鮮系の品揃えが豊富で、安くさえ感じました。
外はだいぶ暗くなり、ふるさと移住体験施設へ帰宅。
22時30分頃に就寝。布団やシーツなどは用意されていますので、持ち込み不要です。なお、ドライヤーは設置されていませんので、必要な方は持ち込まれることをおすすめします。
というわけで、体験施設1日目は「施設入所、スーパーで買い物、夜ご飯を作って、明日の支度をして寝る」という流れで終了です。
2日目:不動産屋さんと物件下見。周辺観光
6時30分に起床。移住体験施設2日目の朝です。まだ10月ですが寒いです……。なめてはいけません。朝方は0度まで下がります。
朝ごはんは軽くパンとコーヒー。移住体験施設内には、湯沸かしポットや電子レンジなどが備え付けられていて、自分の家のキッチンのような感じです。
冬期シーズン用として、コタツがあります。また石油ストーブも置いてありますので、室内は暖かく過ごせます。石油ストーブは灯油を購入して利用する必要があります。ホームセンターのコメリが信濃町にあるので、コメリで購入すると良いですね。私たちが利用したときは前回利用した方が残していってくれた灯油が少しだけありましたので、特に買い足す必要はありませんでした。
10時に、地元の不動産屋さん「くろひめ観光トラベルプラン/不動産エージェンシー」の柏原さんと待ち合わせ。実際に何軒か賃貸住宅や売り出し中の古民家などを回りました。ちなみに、この不動産屋さんは、信濃町唯一の不動産屋さんとして、「ありえない、いなかまち。」の記事でも紹介されています。
「ありえない、いなかまち。」の物件情報のページに載っている「ブルーベリーHOUSE」は、4968㎡の広い畑付きで150万円! プラス50万円で5081㎡のブルーベリー畑も買える! こんな物件が田舎町にはあるんです。
こんな場所に住むのは憧れですが、古民家改修がちょっと手に負えないレベルだったので断念。
今回は地域おこし協力隊の吉村さんが事前に不動産屋さんを手配しておいてくれたので、希望の条件に近い物件をスムーズに見ることができて非常に助かりました。信濃町役場の方々のこうした丁寧な対応から「ぜひ信濃町に移住してきてほしい!」という気持ちが伝わってきました。物件を見たい方は、事前に役場の方に希望の条件を伝えて相談しておくとよいと思います。
その後、黒姫高原や野尻湖などを周り、観光地を軽く散策してきました。自然がたくさんあり素晴らしい地域ですね。
3日目:地域交流施設で蕎麦打ち体験、午後から物件下見へ
3日目は、地域交流施設で、地元の蕎麦打ち名人の方から教わりながら、実際に蕎麦打ち体験をしました。
移住したら、自分で蕎麦の実を育てて、蕎麦打ちにもチャレンジしたいな〜。
蕎麦打ち体験で作った蕎麦を食べて、午後からはまた物件の内覧です。
ここで出会ってしまいました!! まさかこの展開になるとは思ってもいませんでした。見つけてしまったんです、心に刺さってしまう古民家を!
こちらが即決した古民家です。内覧15分で即決。仲介の方と、家のオーナーさんも来ていらっしゃいましたので、一部、家の不都合箇所の調整と価格交渉を直接行い、合意に達しました。移住が決定してしまいました。
当初は賃貸で考えていましたが、予期せぬ幸運な出会いによって物件を購入して移住する流れになるという、ある意味最高の展開になりました。
ぼくらはスノーボードが好きで、スキー場に近くて雪が降る地域を希望していたので、理想的な物件に出会えました。家から車で5分でスキー場です。家からスキー場も見える好立地でした。
4日目:信濃町地域おこし協力隊の村松浩介さんの家を案内いただく。移住体験施設のピザ窯を使ってピザ焼き体験
信濃町地域おこし協力隊の村松浩介さんに地元を案内してもらい、村松さんが購入されて住んでいる古民家も見せていただきました。村松さんも2019年に信濃町に移住した方で、この日が初対面でしたが、事前にTwitterで話をしていたのでいろいろスムーズでした。
この「ふるさと移住体験施設」の予約や不動産屋さんの手配など、やはりTwitterで仲良くなった信濃町地域おこし協力隊の吉村さんがやってくださったことはすでに書きましたが、Twitter最強説ありです(笑)。
お昼は、「ふるさと移住体験施設」の庭にあるピザ窯を使わせていただき、ピザを焼きました。移住したら家の庭にもこういったピザ窯を設置できると楽しそうです。
5日目:施設の清掃をして、役場の職員の到着を待ち、移住体験終了
10時にチェックアウトです。その前に施設の掃除を行い、信濃町役場の方がいらっしゃいましたので、施設を利用した感想などをお話して、5日間の体験が終了しました。これで移住体験施設ともお別れです。
短い間でしたが、ありがとうございました! 来月より信濃町に引っ越してきます!
気軽にオンラインで相談できる
以上、ふるさと移住体験施設を利用した5日間の大まかな流れになります。これからこの施設を利用する方の参考になれば幸いです。
また、田舎暮らしを体験したい方は「farmstayしなの」も利用できます。信濃町の民泊受け入れのポータル組織「Farmstayしなの」では、農山村体験プログラムの体験希望を随時受け付けています。くわしくはこちらの記事をご覧ください。
信濃町役場では、移住に関心のある方を対象に、オンラインでの相談も受け付けていますので、気軽に相談してみるとよいと思います。
オンライン移住相談はじめました(長野県信濃町役場のサイト)
移住の手続について(役場、区長、自治会、消防団など)
移住するにあたり、手続きなどで信濃町役場へ行く機会がたびたびありましたが、都会の市役所や区役所と違って「自由で楽しい雰囲気だな」と感じました。
たとえば、住民票の異動変更をしている間に、水道課へ行って水道の名義変更手続きを行い、その流れで移住でお世話になった地域起こし協力隊の吉村さんに状況説明の立ち話しながら、消防団関連について担当の方を教えてもらう、というふうに、役場の1階のフロアをグルグル回りながら、いろいろな人と話をして、手続きがどんどん進んでいきました。
これは人それぞれ感じ方が違うでしょうから、あくまで私の意見です。すごくキチンとしている方には合わないかもしれませんが、手続きが同時進行で早く進みますし、役場の方がみなさん優しくて、今まで生きてきて初めて「役場が楽しい場所」だと感じました。役場で移住先の地域の長となる方を紹介していただき、その方へご挨拶に行く段取りもすでに整えてくださっていたので、本当にスムーズに移住が進んでいきました。
もし困ったことやわからないことが出てきたときには、移住定住支援をしてくれる信濃町役場総務課 まちづくり企画係の方に相談すると、解決の速度が早まると思います。
【おまけ】豪雪地帯の雪かき事情
信濃町に移住する場合、切っても切り離せないのが「雪」です。とくに北側に行けば行くほど豪雪地帯となり、大雪が降りやすくなります。2020年も11月末に雪が降り、その後12月の中旬には大雪に見舞われました。
雪国に住んだことがない方はなかなか想像することが難しいかもしれませんが、除雪機なしでの雪かきは正直ツライです。相当の覚悟で雪かきをしないと追いつきません。30cmほど積もり、その雪かきが終わったと思うと、次は重たい重たい屋根雪が落ちてきます。そしてまた雪が降ります。キリがありません。
私がいま住む信濃町古海(ふるみ)に昔から住む地元の方々は口を揃えて言います。
「ここは本当に素晴らしい場所。雪さえなければね!」
これは誰に聞いても同じです。雪国ならではの大変さはありますが、でもそこにある雪の美しさは(大変さを)上回る! と思える人には、素晴らしい移住後の生活が待っています。
今回は信濃町にある「ふるさと移住体験施設」を実際に利用したナマの声をお届けしました。
(コロナウイルスの影響で施設が利用できない期間がありますが)今後もこの移住体験施設を通して一人でも多くの方が、「ありえない、いなかまち。」信濃町に興味を持ってくださり、移住者が増えることを期待しています。
本気で移住する気で望めば、今回の流れのように、人生が一瞬にして変化して、生活環境すべてが大きく変わることもあり得ます。すべては自分の考え方、行動次第!
これを読んでいただいたあなたと「ありえない、いなかまち。」信濃町でお会いできることを楽しみにしています!
👇あわせて読みたい!(移住して1年間のさまざまな体験をまとめた記事です)
信濃町ふるさと移住体験施設・信濃町への移住を検討している方のための施設です。・使用期間:3泊4日〜最長1ヶ月程度 ・使用料金:6泊まで無料、7泊を超える場合は1泊1,650円(1世帯) ・施設概要や予約方法など、くわしい情報は「信濃町で移住体験」のページをご覧ください。信濃町で移住体験 ・信濃町役場では、信濃町への移住に関心のある方を対象にオンラインでの相談も受け付けていますので、気軽に相談してください。 オンライン移住相談はじめました(長野県信濃町役場のサイト) |