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東京で想像していた「こんな感じの人生かな」を捨てて、信濃町で新しい人生をはじめました

ありえない、町民

東京で想像していた「こんな感じの人生かな」を捨てて、信濃町で新しい人生をはじめました

みなさんは「人生」について、あらためて考えてみたことはありますか?
自分の未来を想像した時に、「なんとなく、こんな感じかな?」と浮かぶ人もいると思います。

その想像の枠を超えて、新しい人生を模索する時、どんな行動をとりますか?

新しい生き方を見つけるために思い切って信濃町に移住してしまった黄田さん。
信濃町に移って、生活がどんな風に変わったのか聞いてみました。

■今回のインタビューはこの人

 

Live in Tokyo

週末に郊外に遊びに行く。そんな暮らし。

==東京ではどんな暮らしをしていましたか?
遥香さん
東京にいた頃は、ベンはIT企業のエンジニア、私も教科書をつくる仕事をしていました。
2人ともアウトドアが好きだったので、週末は代々木公園でピクニックをしたり、郊外へ登山やスノーボードに行ったり、今とそこまで変わらない過ごし方をしていました。
特に、スノーボードが好きなので、冬は週末が来る度に、野沢温泉のゲレンデに通っていました。

ベンが外国人のスノーボードコミュニティに入っていたため、東京に友達もたくさんいました。

 

親友の結婚式に参加するためアメリカへ


==2人にとっての東京の想い出はなんですか?
遥香さん
東京での出来事ではないのですが、東京時代にベンと私は結婚をしました。

共通の親友の結婚式がアメリカであったので、2人で参加しました。
私たちもいずれ結婚したいねと話していたのですが、結婚式の後、アメリカを観光している時に「日本だと結婚式を挙げるの高いし、私たちもここで結婚しちゃう?」って話になり。
とても綺麗な湖「レイクタホ」のそばで、2人だけで結婚をしました。


ベンさん
結婚でかかったのは2万円ね。
安い(笑)

遥香さん
何も考えずに結婚してしまいました。
でも、今もすごく楽しいし、正解でした。
両親は驚いていましたけどね(笑)

 

Changing my Life!

仕事を辞めたことが転機に

==信濃町に行くきっかけは何だったのですか?
ベンさん
仕事を辞めることになって、どうしようか考えたんだ。
どうせなら田舎で暮らしたいなと思っていたので、スノーボードシーズンにホームゲレンデにしていた野沢温泉に引っ越そうと、遥香に話してみたところ、賛成してくれたのがきっかけだね。

遥香さん
私もベンもアウトドアが好きだし、田舎で暮らすのもいいなと思って、賛成しました。
東京での生き方も窮屈に感じていたところもあったので。

まず、野沢温泉に家がないか探してみました。
野沢温泉なら、通っていたこともあり、知り合いもいたし、友達も来てくれると思って。

ベンさん
でも、野沢温泉では、いい物件が見つからなかったんだ。


遥香さん
結局、野沢温泉では物件が見つからなくて、たまたま検索をしていた時に信濃町の物件を見つけたんです。

==では、信濃町のことは、これまで全く知らなかったんですね?
遥香さん
知り合いも一人もいませんでした(笑)
見つけた物件を見せてもらいに行った時が、初めて信濃町に行った時です。

ベンさん
山も近いし、湖も綺麗だし、良いところだと思ったよ。
野尻湖は、日本のレイクタホだと。

 

信濃町に家を買う

==物件を見に行って、信濃町に決めたんですね?
遥香さん
はい。
「ここがいい」って思っていたのですが、高い買い物だし、金額交渉をしたかったので、私とベンは毅然とした態度で内覧にのぞみました(笑)


==え、、賃貸ではなく、購入ですか!?
遥香さん
はい(笑)
私たちは、380万円で信濃町に家を購入しました。


ベンさん
私の故郷のシドニーでも、東京でも、家を建てるのには、何千万円もかかってしまいます。
それに比べたら、本当に安い。
しかも、ここは山も湖もあって、本当にいい場所なのに。

遥香さん
インターネットで見つけて、内覧する前から実はほぼ決めていたので、すでに車の中には大量の荷物が入っていました(笑)


ベンさん
全部、1週間の出来事。

遥香さん
信濃町の家を見つけて、物件を見に行くために数日前に車を買って、引っ越しの荷物を積み込んで、内覧に行って、その場で決める。
その後、2往復して引っ越し完了です。
1週間のうちに、田舎で暮らすと決めて、車買って、家買って、引っ越しをしたのは、ものすごく忙しくてストレスフルでした(笑)

 

Live in Shinano-machi

日本の田舎は不便じゃない

==すごい行動力。信濃町に引っ越してみて、どうですか?
遥香さん
こちらの生活はすごく楽しいです。山も近いし、ゲレンデもすぐ。
あと、家も可愛くて気に入っています。

ベンさん
「こんにちは」って言ったら「こんにちは」って返ってきます。
東京だと「?」って顔をされるけど、こちらは人が優しい。
あと、夏の暑苦しい満員電車に乗らなくていい(笑)

遥香さん
ご近所さんもとても親切ですし、居心地が良いです。
愛犬のアモちゃんもみんなに可愛がってもらっています。

==良かった点は他にありますか?
ベンさん
インターネットもすごく速い。
東京と変わらないね。

遥香さん
オーストラリアやアメリカに比べたら、日本のインターネットは本当に速いんです。
あと、国土が狭いおかげか、通販も、だいたい翌日に来るし、全然不便はないです。
海外の田舎は、本当に不便ですからね。


==何か不都合や不便はこれまでになかったですか?
遥香さん
雪の日にタイヤがスタックしてしまったことですかね。
引っ越した年は雪が少なかったのですが、次の年に大雪が降って、車が動かなくなりました。

ベンさん
雪をかいてなんとかしようしたけど、ダメだったね。
あと、不便と言ったら、歩いて行ける距離にナチュラルローソンがないことかな(笑)

遥香さん
コンビニは車で10分いかないとありません。
あと、この地域だけなのかわかりませんが、飲食店の休みがかぶりすぎ(笑)
上越市や長野市など、信濃町の近辺のお店は、水曜日休みのお店が多い気がします。

ベンさん
食べに行ったら、「え、ここも休み!?」って、何件も休みが重なった時があったね。

遥香さん
東京だと、飲食店の数が多いから、曜日で困ることはなかった。

 

新しい地で、新しいビジネス

==仕事はいかがですか?
遥香さん
私たちは半年前に新しいビジネスをはじめました。
地域内の魅力的な物件を扱う不動産業者と、この地域の物件を購入したい人(特に海外の方向け)を繋げるビジネスです。

田舎グループ G.K
Website:http://mountainhomes.jp


ベンさん
自然環境の良いところに住みたい、ゲレンデにアクセスの良いところに住みたい、というニーズがあるにも関わらず、田舎の地域には不動産会社が少ないため、家を探すのが非常に困難な現状があります。
特に海外から家を探している人だと、なおさら。

遥香さん
私たちのように、この地域のことを心から好きになってくれる人たちを増やしていきたいと思っています。

ベンさん
日本が好きで、スノーボードが好きな人。
一緒にローカルのコミュニティを盛り上げてくれる人。
そんな人に、良い物件を紹介したい。

 

「幸せ」な生活


==信濃町に来て、何か変わったことはありますか?
遥香さん
私は、これまでの人生が都会暮らしばかりだったから、大学を卒業したら就職をして、東京で仕事をして、週末はたまにアウトドアをして、みたいな生き方を想像していました。
また、就職時のプレッシャーや、仕事のストレスなんかも感じながら過ごしていました。
でも、「これが人生なんだろうな」と思っていました。


信濃町に来てから、「幸せ」というものに向き合えた気がします。
いま、幸せな生活ができているって感じています。

お金持ちになりたいのではなく、ただ幸せになれたらそれでいい。

ベンさん
食べていけるなら、いいんじゃない。
趣味でもありますが、仕事の幅を広げるために、ガイドの勉強を始めました。

遥香さん
自分たちでビジネスを始めて半年くらいが経ち、少しずつ形になってきて、ようやく食べてもいけるようになってきたところです。
今の仕事や、新しいことにも挑戦していきたいと思っています。



アモちゃん
信濃町は、いいところ… Zzzz. Zzzz.

 

ありえない、いなかまちで、Find a New Life !

信濃町に移住をした黄田さん夫婦は、自分が想像もしていなかったような生活を送っています。
生活の延長にある未来を変えたい時は、思い切って住む場所をガラリと変えてしまうのも手段の1つですね。

遥香さんは、今日も愛犬のアモちゃんと信濃町のどこかを散歩していることでしょう。
ベンさんは、そろそろスノーボードの準備に取り掛かっているかもしれませんね。

みなさんも、信濃町で新しい生き方、見つけてみませんか。

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