ありえない、田舎
【ツアーレポート】憧れの丸太DIY!信州の湖畔で森の遊び場づくり
豊かな森に恵まれている長野県信濃町。
その森を舞台としたツアーが、 10月26日27日の2日間に渡って催行されました。
みんなで遊べる森を野尻湖畔に作ろう!
地域住民の企画によるツアーが実現
今回のツアーは、 「しなのたびスクール」 にて地域住民によって企画され、催行に至りました。
ツアー企画者「すがちゃん」が感じていた町の課題は、信濃町の森の中に子どもが遊べるような場所が少なく、せっかくの資源である森の魅力が伝わっていない!というもの。信濃町の親子が気軽に遊びにこれるような森の居場所を作りたいという想いを持っていました。
信濃町の森の中に子どもが遊べるような場所が少なく、せっかくの資源である森の魅力が伝わっていない!というもの。信濃町の親子が気軽に遊びにこれるような森の居場所を作りたいという想いを持っていました。
そこで、すがちゃんは2021年の完成を目標に、 森の中で子どもたちが遊べるような「ツリーハウスづくりプロジェクト」を始動することに。
今回はその前段階として、子どもたち用の遊具をDIYで作成するツアーを企画しました。
それでは気になるツアーの様子をご紹介いたします!
1日目
黒姫駅に集合
今回は愛知、東京、茨城から家族連れ2組を含む、11名の方にお越しいただきました。
ツアーに協力した地域住民も、どんな人が来てくれたのかわくわくしている様子。
コハクテラスで昼食と自己紹介
野尻湖畔にあるピザ屋さん「コハクテラス」に到着。
まず最初に、すがちゃんから今回のツアーに対する想いを話してもらいました。
そしてツアー参加者や地域の方も自己紹介。 ツアー参加者の中には、普段自然に触れる機会が少なく、森に来るのが楽しみだったという方が多数いらっしゃいました。
地元の食材を使ったボリューム満点の料理を挟んで、参加者と地域の方の話も弾みます。
「象の小径」で森林セラピー体験
野尻湖畔にある遊歩道「象の小径」に移動。
今回森の中を案内してくれる森林メディカルトレーナーの「おっちゃん」「細っち」の案内のもと、森をゆっくり時間をかけて進んでいきます。
2人が紹介してくれる、森の中の動植物に子どもたちだけでなく大人も興味津々。
植物の匂いを嗅いだり、土を踏みしめたり、キノコを触ったり、五感を存分に使って森を楽しみます。
普通に歩いていると見落としてしまいそうな、きのこ、座頭虫、鳥の巣等に目を留めて、ひとつひとつ観察することで、子どもたちは好奇心が掻き立てられている様子でした。
丸太DIY作業
「象の小径」を歩き、「こども未来の森」にたどり着きました。
地元の人にもあまり存在を知られていない「こども未来の森」。
せっかく素敵な場所なのに、活用されていないのはもったいない!それがすがちゃんの企画の原点でした。
「今はまだ何もないけど、ここに遊具やツリーハウスを作りたいんです。」と、改めてすがちゃんが語るプロジェクトの構想に、参加者一同真剣に耳を傾けます。
ここで地元在住の親子も合流し、いよいよDIY作業開始です!
大人の参加者はみんな人生初のチェーンソー体験!太い丸太を慎重に切っていきます。
自分で切断した丸太と一緒に、はい、チーズ!良い笑顔です。
子どもたちは、遊具を固定するための杭づくり。細い木をのこぎりで切っていきます。
始まる前はもじもじしていた子どもたちも、工具を持たせてもらうと真剣な表情で、作業に熱中していました。
切断した丸太を運び、並べてます。丸太の遊具が少しづつ形になってきました!
遊具の固定や仕上げなどを残して、ひとまず1日目の作業はここで終了。
森あそび
空き時間には、ハンモック体験やスラックラインも!
落ち葉でふかふかの地面の上なら子どもたちも安心。ツアー参加者と地域の子どもたちはすっかり仲良くなって、一緒に遊んでいました。
ペンションに移動
今回の宿「ペンションホゥリ―」に移動。ご主人の手作りだという丸太で出来たペンションで、都会ではなかなかお目にかかれない薪ストーブの温かさに心が癒されます。
懇親会
ペンションで夕食をいただきながら懇親会。
1日一緒にDIY作業を頑張ったこともあって、昼間よりも一段と話が盛り上がります。
「食卓に出される野菜すべて、誰が作ったかものかが分かるんだよ!」
移住したばかりの地域住民が、信濃町での暮らしについて話す姿も見受けられました。
2日目
薪割りに挑戦
前日の疲れはどこへやら、朝から薪割りを手伝う参加者の姿が。!
一見簡単そうに見える薪割りですが、意外にコツと体力が必要なようで、「もっと腰を入れて!」と激が飛んでいました。
遊具づくり再開
前日に並べた丸太を、動かないようにしっかりその場に固定していきます。
金具で丸太同士を繋いだり、間に杭を打ち込んだりして、どんどん出来上がっていきます。
そしてついに丸太の遊具が完成!
さっそく出来上がった遊具で遊んでみよう!ということで、2チームに分かれて「ドーンじゃんけんポイ」ゲーム。自分達で作った遊具で遊ぶ初めての体験に、子どもたちの笑顔もはじけます。
鉛筆づくり
残りの時間は、枝を使って、世界でひとつだけのオリジナル鉛筆づくり。
まずはそれぞれ好きな枝を拾って、丁度いい長さに切っていきます。
その枝の中心に穴をあけ、好きなの色のえんぴつ芯を入れて固定。
後は、先端を小刀で削っていくと…
じゃーん、完成!こんな感じに出来上がりました。
振り返り
時間が経つのはあっというま。地域住民と参加者みんなで、この二日間を振り返ります。
「めったにできない経験が楽しかった」
「また信濃町にきてツリーハウスプロジェクトを応援したい」
嬉しい声が参加者の皆さんからたくさんあがりました。
そして、今回のツアーの企画を頑張ってくれたすがちゃんに、子どもたちから色紙のプレゼント。
まだまだ一緒にいたいけれど、みんなで集合写真。楽しかった二日間を思い返して、みんなの笑顔が光ります。
昼食
このツアー最後の食事は、おっちゃんが経営する「ペンションアルム」で作っている「マクロビ弁当」を頂きました。
肉や魚を一切使っていない山の幸盛りだくさんのお弁当。最後まで、信濃町の自然を感じることができました。
黒姫駅で解散
そして遂にお別れの時。
子どもたちもせっかく仲良くなったお兄さんたちとのお別れが名残惜しそう。
またいつか信濃町で再会できますように!
ツアー参加者の声
「ちょっとした散歩のあいだに色々な動物、植物の話が聞けて、想像以上に楽しかった」(愛知県在住・40歳・男性)
「子どもたちが自分で作った遊具で遊べるなんて、とても貴重な体験ができました。」(愛知県在住・女性・39歳)
「地元の方とたくさん触れ合い、お話しすることのできるツアーだったのでとても満足しています。また、参加したいです!」(愛知県在住・女性・25歳)
「森の遊び場作りプロジェクト(ツリーハウス)応援しています。また参加させて下さい。」(東京都在住・32歳・男性)
「すがちゃんのツリーハウス計画、本当に応援してます!もしお手伝いできることがあれば、ご連絡頂けますと嬉しいです!!」(千葉県在住・男性・23歳)
まとめ
今回、ツアー参加者と地域住民の協力で、“森の遊び場”としての第1歩を踏み出した「こども未来の森」。
始まったばかりのこのプロジェクトが、今後どのように進んでいくのか楽しみですね。
季節ごとに違った魅力を味わうことができる、 信濃町の森。
ぜひ一度足を運んでみてください!