ありえない、住まい
東京の駐車場代と同じ金額で手に入れた理想的な田舎暮らし
地方では「空き家が増えている」とよく耳にします。
しかし田舎暮らしって、実際には「住む場所」がなかなか見つからないのが現状です。
ここ信濃町でも、移住希望者の住む場所がすぐに見つかることは少ないです。
「移住」は、まずは家探しから始める人も多く、黒姫スキー場のそばに住む中條さんも家探しから始めた移住者の1人です。
移住のきっかけはスノーボード
黒姫〜妙高エリアがホームゲレンデ
=== 信濃町を知ったきっかけは何だったのですか
寛太楼さん:
スノーボードが大好きで、毎年この黒姫〜妙高エリアを中心に活動をしていました。
当時は東京に住んでいましたが、年間で20回(つまり、ほぼ毎週)は訪れていました。
東京では、介護福祉士として働いていました。
満員電車で職場に通う毎日でしたので疲れきっていましたが、冬場に仲間とスノーボードに行くことを楽しみに仕事を頑張っていました。
東京生まれ東京育ちなのですが、休みの日には東京で過ごすよりも、自然の中で過ごすことが多く、東京は肌に合わないと感じていました。
いつかは、自然の中で暮らしたいと夢見ていたので、スノーボードで信濃町に来る度に、この土地が好きになっていきました。
「こんなに通っているなら、みんなでシェアハウスしようよ」
=== 移住しようと思ったきっかけは何だったのですか
寛太楼さん:
いつも一緒にスノーボードに行く仲間がいるのですが、その中の1人が「こんなに通っているなら、みんなでシェアハウスしようよ」と言ったのが、いま思えば、移住をしようと思うようになったきっかけでした。
ノリで決まったシェアハウスの構想は、その後、より具体的な話しになり、実現に向けて家探しをはじめることになりました。
黒姫高原、妙高杉の原、池の平、赤倉、、、
シェアハウスをするなら、お気に入りのスキー場があるこのエリアと決めていました。
田舎は賃貸がまだまだ少ない
空き家バンクを見続けた1年間
=== この家はどのようにして見つけたのですか
寛太楼さん:
この家を見つけるまでに1年くらいかかりました。
役場へ空き家について問い合わせると「売家ならたくさんある」と言われました(笑)
まずは、賃貸に住んでみてから定住を考えたかったので、空き家バンクから探すことにしました。
当時、新しい物件が登録されないか、定期的にサイトを見るようにしていました。
「信濃町」と「妙高市」で検討していましたが、登録件数が本当に少なかったです。
見始めた当初3件登録があったのですが、すぐに2件なくなってしまいました。
件数が少ないため、良い物件はあっという間に借り手が決まってしまうみたいです。
私も気になる物件が出た時は、役場へ問い合わせて内覧しに行ったりもしました。
家を探し始めて1年くらいが経ち、この家に巡り会いました。
理想の家に巡り会う
東京では駐車場が3万円、信濃町では家賃が3万円
寛太楼さん:
この物件を見つけて、すぐに問い合わせて役場の方と一緒に内覧に行きました。
ひとめぼれでした。
家は広くて、場所も田舎で、交通の便も良く、スキー場の目の前。
これ以上の家は他に絶対無いなと思い、即決しました。
シェアハウスで考えていたのですが、結婚をしていた私たちが家を借りると「若者定住支援制度」で月に1万5千円の支援を受けられることを知り、一旦、私たちが家を借りることにしました。
東京にいた頃は、北区の家賃8万円駐車場3万円のところに住んでいました。
いまの家は家賃3万円で、庭も車庫もついている。
一人で家賃に11万円も払っていたなんて、いま考えると本当に無駄でした。
もっと早く移住して来ればよかったなと思います(笑)
古くてボロい家だけど、すごく好き
=== 実際に住んでみてどうですか
寛太楼さん:
家は、古いし、ぼっとん便所だし、屋根も曲がっています(笑)
でも、何の文句もありません。
むしろ、そこが「田舎に住んでいる」感じがあって気に入っています。
早百合さん:
私も、この家が本当に好き。
寛太楼さん:
休みの日は、家にちょこちょこ手を加えています。
直すだけじゃなく冬の準備もありますし、田舎の休日はやることだらけで楽しいです。
早百合さん:
2人だとこの家は広すぎるので、スノーボードをする仲間が集まる場所になったらいいなと思っています。
いま2部屋空いていて、いつでも誰かが泊まりにこれるように綺麗にしています(笑)
冬にはスノーボードをしながら、みんなでワイワイしたいです。
学生とかが、気軽に泊まりに来れるような感じになればいいなと思っています。
田舎生活に大満足
「住もう」って意識しはじめてから見方が変わった
=== 移住前に不安に思っていたことなどありますか
寛太楼さん:
移住前に不安に思っていたことは無かったんですよね。
仕事面でも、私は介護福祉士、妻は保育士をやっていたので、比較的どこの地域でも職が見つかるのではないかなと思っていましたし。
それよりも、ゲレンデのすぐそばでの暮らしを想像したら1日でも早く移住したくて仕方ありませんでした。
東京の生活と、こちらでの生活を比較した時に、こちらでの生活の方が圧倒的に楽しそうだとイメージができたので、移住については全く迷いがありませんでした。
早百合さん:
こちらでスノーボードを極めたいという思いで来ました。
私もこちらの生活が大好きで、毎日四季の移り変わりに感動しています。
東京にいる友達全員に言いたい
寛太楼さん:
私は、こちらに来て本当に良かったと思っています。
東京には東京の良さがありますが、こちらの良さもみんなに知ってもらいたいです。
一度でも遊びに来てくれたら「こっちの方がいい」って言わせる自信があります(笑)
もっと若者がたくさん移住してきてほしいですね。
ありえない、住まいが、あなたにも見つかるかも
移住時の住まいの相談窓口
これから信濃町に移住をお考えの方も、素敵な家に巡り会えたらいいですね!
お住まいをお探しでしたら、空き家バンクと、信濃町役場を活用しましょう!