ありえない、暮らし
「雪国」と呼ばれる信濃町の冬の生活は大変?
ありえない、いなかまちの信濃町は、長野県内の都市部よりも山間部に近い位置にあります。
車で10分も走れば、赤倉高原、妙高高原と、新潟でも人気のゲレンデがあり、冬の最低気温もマイナス10℃を下回る、「特別豪雪地帯」に指定されているくらい、雪がたくさん降るエリアです。
こちらをご覧ください。
2017年の信濃町の気温と降雪量です。(出典:気象庁2017年データ)
1年のうち、3ヶ月間1日の平均気温がマイナスとなる信濃町です。
そして、降雪量はピーク時に2メートルを超える量となります。
信濃町の冬を快適に過ごすためには、雪とうまく付き合っていく必要があります。
まさに、冬を制する者は信濃町の1年を制すると言えます。
今回は、信濃町の冬にどんな対策が必要なのか、ご紹介いたします。
「雪国」の冬って、どんな世界なの?
そもそも、雪国の冬ってどんな世界なのか、写真でご紹介いたします。
湖の表面が凍ることも。
屋根にはびっしりの氷柱。
道路のアスファルトなんて見えません。
見渡す限りの大雪原。
どれも寒そうな写真ですね。
12月から3月までの4ヶ月間が雪のシーズンとなります。
1年の3分の1は、雪と付き合っていかないといけません。
町民は雪の対策ってどうしてるの?
雪国に住む人たちは、こんな厳しい環境をどうやって乗り越えているのでしょうか。
信濃町町内の、多くの家庭がやっている雪対策について、1つずつ見ていきましょう。
編集部の独断の評価となりますが、冬の間に行う頻度と、作業の大変さを参考値として記させていただきました。
雪囲い
頻度 :シーズン始めとシーズン終わりの2回
大変さ:数時間〜半日作業(建物の大きさによる)
信濃町内の家をご覧になった事はありますか?
雪国では、身長よりも高く雪が積もることがあります。
そのため、窓ガラスが雪の重みで割れてしまわないように、「雪囲い(ゆきがこい)」というものを窓や扉の外側に設置します。
よく見かけるのは、木の板を窓の外枠にはめこんだもので、設置は非常に簡単です。
雪かき
頻度 :ピーク時は1日2回
大変さ:1時間程度(参考:3LDKの一軒家)(敷地の広さによる)
雪のシーズンは、ピーク時には1日に40~50センチを超すほどの積雪があることもあります。
想像してください。
夜に積もっていなかったのに、翌朝に玄関を開けると膝ほどの雪で埋め尽くされていたら、どう感じますか?
そして、同じ雪が数日降り続いたら、あっという間に玄関なんて見えなくなってしまいますよね。
そう、これが雪国の現実なんです。
なので、こまめに雪かきをして、雪を溜めないように心がけることをお勧めします。
氷柱、雪庇落とし
頻度 :週に1回程度が理想的
大変さ:30分以内(高さや位置による)
屋根から氷柱が下がり始めると、育つまで見守りたくなる移住者の方々のお気持ちはわかります。
しかし!
氷柱や雪庇は厄介なもので、屋根から落下してきた時に、恐ろしい凶器となります。
大きく育った氷柱が落下してきたら一溜まりもありません。
また、落下だけでなく、風の影響で屋根の内側に巻き込んでくることがあります。
実はこれが厄介で、そのまま放っておくと、屋根が壊れたり窓が壊れたりするのです。
雪庇や氷柱を見つけたら、大きくなる前に落としましょう。
屋根の雪下ろし
頻度 :月に数回が理想的
大変さ:半日〜1日がかり(広さと作業人数による)
雪かきで、家の前の雪は片付けていても、屋根の雪は溜まる一方です。
屋根の形状によっては、勝手に落ちるものもありますが、そうではない屋根の場合、年に数回の雪下ろしが必要になってきます。
雪下ろしは危険と隣り合わせです。
全国的に、屋根の雪下ろしの事故を聞かない年はありません。
天気の良い日に、屋根の雪は若干溶けます。そして、その溶けた水分を吸って、雪がどんどん重くなっていきます。
これを繰り返し、屋根の雪は重く固い雪になっていきます。
家屋が雪の重みで倒壊する前に、雪下ろしをしましょう。
雪下ろしは、事故防止のため、2人以上の人数で行い、ヘルメットと屋根の高さによっては命綱の着用を!
ありえない、いなかまちで、雪国暮らし
雪国の冬の生活は、いかがでしたか?
田舎は、生きるためにやらなきゃいけないことがたくさんあって忙しいんです(笑)
でも、知っていれば大丈夫!
備えあれば憂いなしです。
もし雪国の暮らしに興味のある方は、信濃町の移住体験施設で、雪国体験もできちゃいます!
滞在中、思う存分に雪かきをしてもらってかまいません(笑)
移住体験施設の情報はコチラ
ぜひ、雪対策を覚えて、冬の信濃町を楽しんでください!