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【田舎で起業】「へっぽこぐるまん」水野さん

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【田舎で起業】「へっぽこぐるまん」水野さん

【田舎で起業】の連載では、田舎で起業した人たちの創業にかける想いや大変さなどをお届けいたします。

「起業等人材育成支援事業」(通称:起業塾)とは
信濃町で新しい事業を起こす起業家の方、または既存の経営の改善・変革となる「第二の創業」を目指している経営者の方、若手経営者及び後継者、幹部育成のために、経営者としての心構え~収益性・資金調達方法~経営計画(ビジネスプラン)作成までを具体的な起業事例等を交えながら、体系的に学ぶ機会を提供し、参加者の起業等に対する包括的な支援を行ないます。

連載第三回目は、黒姫高原にパン工房を開業した「へっぽこぐるまん」の水野さん。
旦那さんのペンション経営を支えながらの起業だった水野さんですが、どんな想いでパン工房を開業されたのでしょうか。
それでは、いってみましょう〜

「へっぽこぐるまん」水野さん

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創業のきっかけ

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- 起業のきっかけを教えてください
水野さん
長年、旦那のペンションを手伝いながら、私は料理の担当をしていました。
宿の朝食に「焼きたてのパン」をウリにしていたので、パン作りは以前より行っていました。

ある日、新聞広告で「起業塾」のチラシを目にしました。
まさか、自分が起業するなんて思ってもみなかったのですが、興味本位で起業塾に参加をしてみたことが、今思えば起業のきっかけですね(笑)

最初は、本当に単なる興味本意で軽い気持ちだったのですが、、、
他の参加者の意識の高さに触れると、自分も頑張らないとって思いになり、意識が高まっていきました。

「いずれペンションができなくなったら、どう生きていこう?」

そんな問いの答えが、パン工房だったんです。
これまでの仕事の中で、何を強くしたら商売につながるのか考えた時に、パン作りしかありませんでした。

信濃町でビジネスをする

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- 信濃町でビジネスをしてみて、どうですか?
水野さん
これまでの宿業とは、営業のやり方が全く違うことに驚きました。
ペンションのお客さんは、信濃町の外から来た方なので「信濃町らしさ」を感じてもらうところを提供していました。
これが、信濃町の人たちに対してだと「信濃町にないもの」を提供しなければいけないんですよ(笑)

信濃町の町民の皆さんは「パンを買える場所が少ない」「欲しい惣菜パンが見つからない」という悩みを抱えていました。
それを解決したいという想いでやっています。

- 信濃町でビジネスをする難しさとかありますか?
水野さん
小さな町なので、顔見知りも多いんですよね。
口コミで広がるのも早く「どこから聞いてきたの」って思うようなこともあって、営業いらずで助かっています。

ローカル的な気楽さと、緊張感の両方をいつも感じています。
地域の人たちから、あたたかく支えられている反面、もちろん厳しい意見もあり「それに応え続けないと」というプレッシャーもあります。

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- まず、何からはじめましたか?
水野さん
私が開いたのは「工房」なので、「お店」ではありません。
まずは、近くのペンションに営業をして売り始めました。

それから半年くらい経ち、個人宅に届けるサービスを始めました。
現在は、10軒くらいまわっていますが、無理して広げようとは思っていません。
1人でやっているので、どれくらいの規模や数をさばけるのかを慎重にはかっています。

バザーやイベントにも時々出しているので、「パン屋」というイメージは少しずつ町の人に浸透しているようなのですが、なんせ一人でやっているものですから、出せるのも不定期になっちゃうんですよね。

そんなところから、「幻のパン屋」と呼んでくれる人もいらっしゃいます(笑)

起業塾をこう活かした

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- 起業塾をどのように活用されましたか?
水野さん
強く起業したいとまでは思っていなかった自分が、こんなにもやる気になったのは「起業塾」のおかげですね。
講師の方々のお話は参考になるし、周りの人たちのおかげでモチベーションがあがりました。

起業塾では、起業を目指す他業種のいろいろな人と知り合いになれます。
一緒に学んでいた人たちに、たくさん影響されました。
そのおかげで、私も「こうありたい」という目標みたいなものが見つかったのが一番良かった点です。

これからの目標

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- これから信濃町でどんな展開をしていきたいですか?
水野さん
私らしいパン作りをもっとしていけたらなと思っています。

「高原のパン工房 へっぽこぐるまん」という名前ですが「ぐるまん」とは、フランス語の「gourmand」に由来していて、「食いしん坊」という意味があります。

では、「へっぽこ」って何だと思います?
フランス語じゃないですよ(笑)
これは「私らしさ」を表現しているんです。

形が悪くても美味しい、親しみを持ちやすいような。
また、子供でも覚えやすくて、思わず笑ってしまうような、そんなイメージが私にはピッタリかなと(笑)

まだまだ大きくは展開できませんが、これからもパン作りと向き合いながら、少しでも町の人たちのニーズに応えていきたいなと思っています。

ありえない、いなかまちで起業しよう

「無いもの」がたくさんあるのが、田舎の特徴。
水野さんのように、町の人のニーズを探ってみると、いろいろとビジネスにつながるヒントは落ちているかもしれません。
田舎での起業に興味のある方は、是非、一度、信濃町に訪れてみてください!

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