イベントレポート|展示では語りきれない、信濃町の話 〜出張学芸員トーク&信濃町のうまい夜〜

2026年2月27日(金)、東京・神田にて「信濃町ファンの集い」を開催いたしました。首都圏在住のファンを中心に総勢44名にお集まりいただき、第一部のトークライブ「出張学芸員トーク」、第二部の親睦会「信濃町のうまい夜」ともに大盛況。参加者アンケートでは参加者の満足度100%(大変満足・満足の合計)という極めて高い評価をいただき、「信濃町愛」が深まる一夜となりました。

町長よりご挨拶:70周年の節目、さらに広がる「ファンの輪」

イベント冒頭、鈴木町長より歓迎の挨拶をいたしました。

信濃町は今年、誕生70周年という大きな節目を迎えます。『全国ナウマンゾウサミット』や『小林一茶二百回忌』、アファンの森財団との共同展示プロジェクトなど、ワクワクするような記念事業をたくさん用意しています。今夜は、学芸員の皆さんの話を通じて町の文化を再発見していただければ幸いです。これからも、お一人おひとりの力をお借りしながら、温かなファンの輪をさらに広げていきたいと願っています。 
信濃町長 鈴木 文雄

第一部:出張学芸員トーク!「展示では語りきれない 信濃町の話。」

第一部では、町が誇る3つの文化施設から学芸員が登壇し、専門的な視点から「展示では語りきれない、ここだけの話!」を披露しました。この記事の中では一部抜粋をしてお伝えします。

野尻湖ナウマンゾウ博物館 館長 近藤さん

皆さん、私は町のことより地球のことが心配なんです(笑)。実はナウマンゾウの研究っていうのは、地球そのものを研究することなんですよ。野尻湖の地層は、約5万年前からの環境変化を細かく記録している『宝の山』です。そこからはゾウだけでなく、植物や虫の化石、さらにはゾウの足跡まで見つかります。これらは過去の地球がどう寒暖を繰り返してきたかを雄弁に語ってくれるんです。
特にお伝えしたいのは、信濃町の『レジリエンス(適応力)』ですね。かつて温暖化で東京周辺が水没した際、人々は標高の高い信州へ逃れて適応しました。そして、この町に降り積もる豊かな雪。これは単なる冬の景色じゃありません。数十年の歳月をかけて地下水となり、将来の地球を救う貴重な水資源になるんです。蛇口から天然の地下水が飲める、そんな信濃町の日常がいかに贅沢で、地球規模の循環の中に守られているか。災害に強い移動先として、ぜひ信濃町を二拠点生活の候補に選んでいただければありがたいですね。
野尻湖ナウマンゾウ博物館 館長 近藤

水源の町・信濃町の環境特性を説明。「弘法清水(こうぼうしみず)」「鬼の窯水源」など、実においしい水がある。

一茶記念館 学芸員 渡辺さん

俳人・小林一茶の生涯を眺めてみると、実は現代でいう『二拠点生活の先駆け』だったことが見えてきます。15歳で江戸へ奉公に出てから50歳で帰郷するまで、一茶は江戸と信濃町を何度も往復していました。驚くべきはそのスピードで、約250kmの道のりをわずか6〜7日で歩き抜いています。1日40kmペースですから、今の私たちには想像もつかないタフさですよね。
そんな一茶の後半生は、父の遺産を巡る弟との10年越しの争いに費やされましたが、ようやく定住の地を得たときに詠んだのが『是がまあつひの栖か雪五尺』です。当時は今より寒く、150cm(五尺)以上の雪が当たり前に積もっていました。この句には、厳しい自然への嘆きだけでなく、『ここが自分の骨を埋める場所なんだ』という深い覚悟と郷土愛が込められています。江戸の華やかな文化と、故郷の厳しい雪国。その両方を等身大で生きた一茶の人間味を感じていただけたら嬉しいです。
一茶記念館 学芸員 渡辺

江戸時代の一茶の足跡

黒姫童話館 学芸員 山原さん

なぜ黒姫が多くの作家や画家の『創作の拠点』になったのか。その物語は坪田譲治が野尻湖を訪れたことから始まりました。その魅力は作家仲間の口コミで広がり、1960年代には赤羽末吉さん、松谷みよ子さん、いわさきちひろさんといった日本を代表する表現者たちが次々と黒姫に別荘を構えました。
作家たちは、都会では得られないインスピレーションをこの森や湖に見出していたんです。例えば、赤羽末吉さんは名作『スーホの白い馬』の構想をまさにこの黒姫で練り、土地の人々と交流しながら筆を進めました。当館はミヒャエル・エンデの作品を多く所蔵していますが、代表作『はてしない物語』では、主人公バスチアンが本の世界に入り込み、また現実に戻ってくるという『物語の構造』が描かれています。これは、まさに作家たちが東京から信濃町という別世界へやってきて、感性を研ぎ澄ませてまた日常へ帰っていく姿と重なります。信濃町は、豊かな自然と作家たちの感性が共鳴し合い、今なお新しい物語が生まれ続けている『ファンタジーの聖地』です。皆さんもぜひ、自分だけの物語を見つけに黒姫へいらしてください。
黒姫童話館 学芸員 山原

野尻湖に一目惚れしたという坪田譲治

新メディア発表:町の案内所メディア「ある日、森の中」始動

信濃町ファンクラブ運営担当の光岡より、移住支援サイト「ありえない、いなかまち」の全面リニューアルが発表されました。

これまで運営してきたサイトが劇的に生まれ変わり、本日、町の案内所メディアある日、森の中としてリリースされました!このリニューアルにおいて私たちが大切にしたのは、一時的な「観光」や決断を伴う「移住」といった枠から少しだけ離れて、『この町でどう過ごそうか』『この町とどう関わろうか』という、地域との繋がり方のヒントを提案することです。写真やイメージを主役にし、農家さんの作業や町で働く人の姿など、信濃町にある日常風景の解像度をぐっと上げた内容になっています。皆さんと町をつなぐ新しい接点として、ぜひ覗いてみてください!
信濃町ファンクラブ 光岡

第一部の最後には、ご来場いただいた皆さんがお互いに「印象に残ったこと」をシェアする交流タイムを挟み、閉会となりました。

積もるお話のつづきは第二部でのお楽しみに!!

第二部:信濃町のうまい夜

第二部の親睦会では、信濃町自慢の味覚と、会場「結ぶ食房しまゆし」さんの美味しいお料理を囲みながら交流が深まりました!

雪室米、雪室熟成肉、雪下にんじん、寒じめほうれん草、手作り味噌の味を堪能🎵
地酒「松尾」を飲み交わしながら、学芸員と語り合ったり、ファン同士で思い出を共有したりと、会場全体が温かな「信濃町の輪」に包まれた一夜となりました。

話し出したら止まらない、ファンの集い!!!輪の広がる瞬間です。

ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
これからも信濃町は、皆さまと共に歩む温かなコミュニティを大切に育んでまいります。
次はぜひ信濃町でお会いしましょう!!!!

参加者の声:深まった信濃町への想い

色々なお声をいただくことができましたので、抜粋してお届けします。

「学芸員の皆さんの熱量が凄く、展示の裏側にある物語に引き込まれた」

「信濃町の水や雪の価値を科学的に知ることができ、町を見る目が変わった」

「一茶や童話作家たちのエピソードを聞き、次に町へ行くのが楽しみになった」

「二拠点生活への興味がぐっと現実味を帯びてきた」

こんな方々にご来場いただきました

・仕事で定期的に関わっている方、関わったことのある方
・ふるさと納税寄付をされている方
・別荘を拠点とした二拠点住居の方
・将来のIターンやUターンを検討されている方
・信濃町出身の方
・もっと地域のことを知りたいと思っている方

信濃町ファンクラブ入会のご案内

上のボタン、または下のQRコードから登録画面へとアクセスいただけます。
LINEでお友だち追加をする際に、関心のある情報ジャンルを選んで登録できるので便利!
ファンクラブのイベントや特典情報に加え、空き家情報、お仕事情報などもご希望に合わせてお受け取りいただけます。
ご登録は無料です。ぜひ、よろしくお願いいたします!