ありえない、仕事
「Facebookグループでの他己紹介」から取材と撮影を学ぶ!【信濃町ライター養成講座02レポート】
今年8月から毎月第2土曜日に野尻湖オフィスで開催されている「信濃町ライター養成講座」。9月14日に行われた第2回の様子をレポートしていきます。今回のテーマは「写真とSNSの活用法」です!
前回までの様子は、こちらの記事をご覧ください。
講義:写真の撮り方、SNSでの情報発信の基礎を学ぶ
今回も、約30名もの方にお集まりいただきました。
運営スタッフも、受講者のみなさんが一人前のライターとして活躍できるよう、講座内容や資料について日々議論を重ねて臨みました。
講座の前半は、「写真の撮り方」と「SNSの活用や情報発信」をテーマにLIGのメンバーが講義を行いました。
LIGデザイナー花ちゃんによる写真講座
まず、LIGでデザイナーをしている花ちゃんが、Web用の写真を撮るコツや構図の基本、そして編集ソフトを使用した写真の補正について講義します。
LIGのデザイナーは、各記事のアイキャッチ(Webサイトやブログ等に使用する一番メインとなる画像)を制作する際、毎回ノートにラフ(下書き)を描いているのだそう。「クリックしてもらえるアイキャッチを作るために、記事の企画の根本を理解してラフに落とし込むことが重要」というお話が印象的でした。
編集者のケイさんによるSNS活用の基本講座
続いて、LIGの編集者であるケイさんが登壇したSNS活用講座。前職でメディア企業の公式Twitter/Facebookページの立ち上げと運用を担当し、Twitterで現在1.2万のフォロワーがつくアカウントに育てた経験から、記事を読んでもらうためのSNSの活用法についてのお話が展開されました。
SNS運用をする上で重視したいのは、「いいね」やRT、リンクのクリック、画像の表示や動画の再生など、投稿を見た人からどれぐらい能動的なアクションを引き出せたか、ということ。これを「エンゲージメント」と言うそうです。Twitterであれば誰でも確認できるんですね。
ある投稿を見た人(Twitterであれば「インプレッション」、Facebookページであれば「リーチ」という言葉が使われています)全体のうち、エンゲージメントに至った率はどれぐらいか(エンゲージメント率)を見て、「どの投稿が良かったか/悪かったか」を把握し、PDCAサイクルを回すのがよいそうです。
エンゲージメント率の評価基準は下記のとおり。
- 1%以下が普通(企業アカウントではだいたいそれぐらい)
- 1%を超えればまあまあ
- 5%を超えるとけっこういい
- 10%を超えるとかなりいい
エンゲージメント率が高いのは画像や動画で、最近は特に記事リンクがなかなかクリックされない傾向が進んでいるとのこと。さらに、企業の「中の人」が運営する公式SNSアカウントのエンゲージメント率は低落傾向にあり、個人の発信のほうがエンゲージメント率が高くなってきているそうです。
個人のSNSでの情報発信の際に意識すべきは、「自分のことを見てほしい」「自社にコンバージョンしてほしい」という宣伝臭さ一色になっていないかチェックすること、自分自身がSNSを楽しめているかどうかを出発点にしつつ、どれだけ他者を楽しませられるかという「エンターテインメント精神」を持つことだそうです。
「SNSの使い方は自由」ということが大前提なわけですが、もし有効に/もっと楽しく使いたいと考えたときには「エンターテイメント精神」が必要不可欠。自分が嬉しい・楽しい・面白いと感じたことを、ちょっとだけ客観視点を交えて発信するというのは、良いライティングにもつながる要素かもしれません。
ワークショップ1:「ありえない信濃町通信」の記事をツイートしてみよう!
後半からは2つのワークショップを開催しました。
1つ目は、受講いただいている方が実際に活躍する場となる、この「ありえない、いなかまち。」で発信している記事(=「ありえない信濃町通信」)のなかで、アイキャッチやタイトルで気になったものを読んでツイートしてみよう! というテーマでした。
そもそもSNSでの情報発信に慣れていない方が多いなかで、「まずは情報発信に慣れてみよう!」という意図の課題です。
また、記事企画を考えていくときにも、「SNSでシェアしたくなる記事とはなにか」を頭に置いておくだけで、アウトプットの質が変わっていきそうですよね。
ワークショップ2:写真付き他己紹介をFacebookグループに投稿してみよう!
次のワークショップでは、よりライブ感のある内容へと移行していきます。
お題は「ペアを組んで、受講生のみのクローズドのFacebookグループに他己紹介を投稿する」というもの。もちろんライター養成講座ですので、皆さんにインタビュアーになっていただき、相手の方がどんな方かを取材してもらいます。
会場には受講生どうしの笑い声が溢れ、雰囲気がどんどん盛り上がっていきました。
取材のあとは、講義でも学んだ写真撮影を実践していきます。取材した内容をもとに、ペアを組んだ方の雰囲気に合う1枚をスマホで撮影してもらいます。
ポーズを取ってもらったり、構図を工夫したりと、受講生それぞれの色が出た撮影会。普段からスマホで写真を撮っていても、「よい構図とはなにか」をインプットしたあとでは、今までよりも撮影が難しく感じるもの。スタッフも積極的にサポートに入ります。
スマホで使える写真編集アプリ「Lightroom」で補正までをやってみたあとに、各自でインタビューした内容と写真をFacebookグループに投稿してもらいます。
まだ写真編集アプリに慣れていない中での作業でしたが、積極的に質問してくれる方が多く、「より良いものを投稿したい」「技術を身に付けたい」という思いを感じました。
花ちゃん・ケイさんがリアルタイムでフィードバック!
Facebookグループに投稿されていく内容を、花ちゃん・ケイさん・きょうこさんがリアルタイムでフィードバックしていきます。投稿された写真や紹介文章の良いポイントを挙げたり、よりよくなるためにはどうすればいいかを、受講生のみなさんと一緒に考えます。
受講生のみなさんにマイクを回し、「写真と文章にどんな意図を込めたのか」を話してもらう一幕も。
受講生それぞれの「伝えたい!」様子を感じられる講座だったと思います。
次回第3回講座のテーマは「企画書」です!
次回は10月12日(土)、LIG野尻湖オフィスで14時から開催です。
第3回のテーマは、「ありえない信濃町通信」の記事の企画を立ててみよう!と題してワークショップをおこないます。
より実践的な内容に移っていく本講座ですが、途中参加もまだ受け付けていますので、参加してみたいという方はぜひお申し込みフォームからご連絡ください。
今後も信濃町ライター養成講座をお楽しみに!