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ありえない信濃町通信

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築100年以上の物件を自分たちの手でリノベーション、おしゃれな蝋燭が彩る「西山蝋燭店」の魅力

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築100年以上の物件を自分たちの手でリノベーション、おしゃれな蝋燭が彩る「西山蝋燭店」の魅力

信濃町を知る人も知らない人も、こんにちは。
長野の山奥にある「ありえない、いなかまち」それが信濃町です。

2018年8月1日、信濃町に「西山蝋燭店」が軽井沢から移転してきました。

「西山蝋燭店」は築100年以上の古民家の納屋をリノベーションした、どこか懐かしい雰囲気のある店内で、アロマキャンドルやルームフレグランスを販売しています。
今回は、そんな「西山蝋燭店」を営む西山夫妻に、この場所で蝋燭店をオープンしたきっかけ、移住して気づいた信濃町の魅力、そしてこだわりの蝋燭作りについてお話を聞いてきました!

■今回のインタビューはこの人

 

信濃町で出合えた理想の物件


 

新婚旅行先のグアムでキャンドルの魅力にハマった


▲店内に入ってすぐに並ぶカラフルなアロマキャンドル

ーはじめに、西山さんが蝋燭店をはじめたきっかけについて教えていただけますか?

忍さん
実は、はじめから蝋燭店をやろうと思っていたわけではなかったんです(笑)。もともと飲食店をやりたいという夢があり、最初はカフェをやる予定でした。

忍さん
ただ、普通のカフェではおもしろくないので、何かインパクトのあるものを置きたいな、と。そこで思い出したのが、新婚旅行でグアムに行ったときに出合ったキャンドルだったんですよ。

忍さん
グアムで訪れた店のキャンドルはバリエーションが豊かで、1日中見ていても飽きなかったんです。

悦子さん
せっかく新婚旅行でグアムに行ったのに1日中2人でキャンドルショップにいてしまってね(笑)。

忍さん
そこで蝋燭の魅力にハマり、国内の蝋燭メーカーさんや個人作家さんに連絡を取って始めたのが、西山蝋燭店のきっかけですね。

 

18年間思い描いていた夢が叶った


▲築100年以上の古民家をリノベーションした趣のある店内

ーどうして古民家の納屋をリノベーションしてお店をやろうと思ったんですか?

忍さん
自分の理想は、古民家で生活をしながらお店をやることだったんです。ただ、18年間お店をやってきたけど理想の古民家にはなかなか出合えなくて……。

忍さん
新潟や群馬など、各地を探し回ったんですけど、見れば見るほど理想と現実のギャップが広がるばかり。家としての機能、お店としての機能、そして雰囲気。すべてがマッチする物件はなかなか見つからなかったんです。

忍さん
そこで去年、もう一度「自分たちは本当にどこでなにをしたいのか?」ということを振り返り、出合ったのがこの物件だったんです。

忍さん
「空き家バンク」にこの物件が出ているのを偶然見つけて「この物件こそ自分たちが探し求めていた理想の物件だ!」と感じ、すぐに連絡を取って内覧をさせてもらいましたね。

忍さん
物件の条件は、「住むところ(母屋)があって、お店ができて、畑があること」だったんですが、特に重要視していたのは畑があること。


▲お店の裏には、季節によって色とりどりの花が咲く

忍さん
というのも、うちのお店で特に人気のなのがドライフラワーを使った商品で、その商品に徹底的にこだわるならやっぱり自分たちで素材となる花も育てたかったんですよ。なので、すべてのマッチしていたこの物件は即決でしたね。

悦子さん
内覧したその日の帰りの車で「ここに決めた!」なんて話をしていてね(笑)。

 

元々あったものを生かして使うリノベーションの形

ー悦子さんは、はじめてこの物件を見て、どう思われましたか?

悦子さん
初めは、物件が大きすぎるかなと思って不安だったんです。修理も自分たちでやるつもりだったし……。でも、内覧をしてみたら、雰囲気も環境もすごく良くて「絶対ここでやりたい!」 とすぐに気持ちは決まりましたね。

忍さん
初めて来たときは、納屋の中に農機具とかトラクターとかが残ったままで……。でも、これが全部なくなってひとつの空間になった姿を想像してみると「お店」として面白くできるんじゃないかとイメージできたんですよ。

忍さん
リニューアルするにあたり、新しい棚を買ったり什器も変えようと考えていたんですが、昔からこの納屋にあったものはすごく素敵なものばかり。そこで、ここにあったものを生かして使ってみたら、そしたら結局ほとんど新しいものを買う必要がなくなりました(笑)。

悦子さん
カウンターなんかも戸棚をリノベーションしてみたらすごくいい感じになって、やっぱり最初からここにあった物だから違和感がまったくないんですよ。

 

移住して気づいた本当の「人の繋がり」

ー移住して気づいた信濃町の魅力はどんなところにありますか?

忍さん
そうですね。信濃町に来てから、開店準備に1ヵ月くらいかかって、まだ町のことは詳しく分かっていないんです。でも、ここを開店する前から、近所の人たちが心配して何度も足を運んでくれて、「大丈夫か?」とか「次はいつ来るんだ?」とか、ことあるごとに話しかけてくれたんです。

忍さん
今まで別の地域でずっと蝋燭店をやってきましたけど、近所でこんな会話をする場所ってここしかないですね。周辺の人に見守られるってすごく新鮮な感じですね。地域の人たちが野菜を持ってきてくれたり、いろいろ気にかけてくれたり、本当の「人の繋がり」を感じられるのが信濃町の魅力だと思います。

 

五感で感じる蝋燭の魅力

蝋燭が作り出す雰囲気を売りたい

ーお二人が感じるアロマキャンドルの魅力はどんなところにありますか?

悦子さん
灯したときの香り、音、透けて見える蝋の美しさなどを五感で感じられるというところですね。実際、揺れている炎を何も考えずに見ている時間が私は好きで、商品そのものというより、蝋燭が灯してあるその雰囲気を売りたいと思っています。

 

最高級の素材にこだわり抜いた蝋燭作り

ー最後に、西山蝋燭店のこだわりについて教えてください。

忍さん
とにかく品質には徹底的にこだわっています。安くして原価を抑えることもできるんですが、長く使ってもらうことを考えると、一度ガッカリされると二度目はない。なので、一番いい素材を使って作っています。

忍さん
あとは、できるだけ自分たちの畑で作った素材を使いたいなと思っています。自分たちの手で作ったこだわり抜いた素材でこれからも最高の蝋燭を作り続けていこうと思います。

 

ありえない、いなかまちで、蝋燭の魅力に触れる

築100年以上の物件での懐かしい雰囲気とリノベーションして綺麗になったおしゃれな内装、入った瞬間にアロマキャンドルのいい香りに包まれる西山蝋燭店。綺麗な蝋燭を眺めているだけでも、心が落ち着いてくるもの。ぜひ、西山蝋燭店へ足を運んでみてください! きっと、あなた好みの素晴らしい蝋燭に出合えるはずです。

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